学生時代に半導体設計とは異なる分野を専攻した社員

バックエンド設計/牛丸裕子(Ushimaru Yuko)2010年度入社

「ゲーム機がつくりたい」それが志望の動機

小さいときからゲームが好きで、ソニー製のゲーム機でずっと楽しんできました。就職に際しては、自分の好きなことに近づきたい、それはゲーム機をつくることだと思ってソニーLSIデザインを志望しました。
大学では、情報工学を専攻し、半導体デバイスの信頼性設計をメインに学んでいました。信頼性設計というのは、どのようにしたら故障しにくい半導体デバイスがつくれるのか、故障した場合も安全面に問題がないように動作するためには、どのように設計したらいいのかなどを研究する分野です。
例えば、信号機で故障が起きたときには、絶対に赤信号の状態になることが必要です。間違って青信号になってしまったら、交差点で事故を引き起こすことにつながりかねません。このように、安全性を担保した半導体デバイスを作るのが信頼性設計です。
この研究は今の仕事に直接関係している訳ではありません。でも、半導体デバイスは自動車や交通システムその他、さまざまなものに応用されますから、信頼性設計の考え方を学んだことはいずれ、業務にいかせると考えています。

タイミング設計の仕事は設計フローの最終工程に位置する

私の所属している部署は、RTLという言語で記述されたものを、半導体を構成する機能素子に変換し、その機能素子を配置、配線しチップにまとめていくバックエンド設計を担当しています。 私はその中でも、回路の中で信号処理するタイミングがずれないようにするタイミング解析の仕事を担当しています。
実際の作業はCADやシミュレーターを使って行います。シミュレーションを実行すると、解析データのリストが出力され、それを見ながら、不具合箇所はないか、綿密にチェックをしていきます。見つけた問題点は、自分で直せるものは自分で修正し、論理設計の問題であればその設計担当部署に戻して修正してもらいます。
タイミングがずれる原因にはいろいろあります。中には機能素子を追加しなければならず、集積度が上がってしまうため、機能素子の配置・配線に無理が生じることもあります。前工程の部門に不具合の原因がある場合は、その内容をなるべく具体的説明するようにしています。またときには改善点を提案することもあります。

最先端技術を支える職人技は、盗んで覚える

修正箇所を見つける技術は個人のノウハウに頼るところがどうしてもあります。先輩の中には、出力リストをすべて見なくても、結果をまとめた箇所を見るだけで、的確に設計の状態がNGかOKかを判断できる人がいます。こうした技術を早く身につけ、先輩に追いつきたいと思っていますが、難易度は高いです。先輩からはいろいろと教えてもらえますが、説明を聞くだけではなかなか習得できません。先輩の技を見て、「盗んで覚える」ことも必要です。
直近の目標は、先輩の技を早く盗むことです。そして、今後、半導体デバイスが浸透していくであろう、医療系分野のチップをつくるところで貢献できたらいいなと思っています。スマートフォンなどで使われるイメージセンサは画像をきれいに撮ることを目指していますが、医療系では、求められるものが違います。より小さく、正確な画像データが望まれるはずです。こうした新しい分野でも貢献したいと思っています。

修正回数が減り、スケジュールより早く終了する達成感

通常では3か月ぐらいかかる設計が、いろいろと工夫をした結果、予定より早く終えることができたときはとても嬉しいですね。なかでも、不具合の修正が必要なケースで、いつもとは別の視点で改善方法を考え、その結果、修正回数を減らすことに結びついたときなどは、特に達成感を味わうことができます。

社員が語る開発業務
  • 近藤弘康(CMOSイメージセンサ設計)
  • 城本正尋(デジタル回路設計)
  • 江藤慎一郎(アナログ設計)
  • 劉リッシン(ソフトウェア設計)
  • 牛丸裕子(バックエンド設計)
  • 吉川隆弥(テスト・評価・解析)
  • 轟聡洋(設計環境構築)
PROFILE 小さい頃からのゲーム好き。しかしいつの頃からかゲームソフトよりもゲーム機のほうに興味が向くようになった。現在でも休日はゲームざんまい。友人たちと一緒に家で盛り上がるときもゲームが欠かせない。