• Discussion(ディスカッション)
  • 求められる人材像
  • 仕事を覚えるまで
  • これからのSLSI

Discussion Member

滝澤友樹(Takizawa Yuki)
2012年入社。システム情報工学研究科構造エネルギー工学専攻。レイアウト設計の前段階で、1つLSIとして実現するために様々な機能や設計情報をまとめるトップ設計を担当。趣味は料理。特に和食が得意。
北條裕之(Hojo Hiroyuki)
2012年入社。先進理工学部高エネルギー宇宙物理学専攻・高エネルギー宇宙物理学専攻。監視カメラ等の画像を処理するための回路設計を担当。趣味はカメラとバンド活動。バンドのポートレートは自ら一眼レフで撮影。
チュア・ティオンロン(Chua Teongrong)
2012年入社。電気電子工学専攻。高速なデータ転送を実現するための、インターフェースに関する設計を行っている。マレーシア出身で日本の大学を卒業。水泳選手として活躍していたことも。
須山達朗(Suyama Tatsuro)
2012年入社。理学研究科物理学専攻。半導体デバイスの高速インターフェースを実現するアナログ回路の設計・検証を担当。休日はスイミング、フットサル、サイクリングで汗を流す。

半導体の専門知識がなくても大丈夫。仕事が楽しいのは将来の製品がイメージできるから

北條:
大学では高エネルギー宇宙物理学を学び、観測機を使って研究していました。いま担当している仕事はカメラの信号処理部分の回路設計なので、大学の研究内容と現在の業務は、ほとんど関連がない気がします。むしろ、趣味のバンドで使うベース用のエフェクターをいじっていることのほうが、業務には近いくらいです(笑)。私はもともとソニーのゲーム機が大好きで、歴代マシンはすべて発売当日に買っているんですよ。そのソニーのものづくりに携われるということが、当社に入社を決めた理由の一つです。いずれは今の仕事を新しいゲーム機につなげられたらと思うと楽しいし、もっと技術を突きつめたくなります。

須山:
私も半導体設計とはあまり関係ない物性や超電導の基礎研究をしていました。実は基礎研究は、研究した成果が使えるモノになるまで10〜20年かかります。仕事にするなら、もっとはやく成果が実感でき、そして自分も使える「モノ」を作りたいと思うようになりました。その時、身の回りにあるたくさんのソニー製品に気づき、ソニー製品のような皆に誇れるモノが作りたいと思って当社への入社を決意しました。今はイメージセンサの出力側のアナログ回路を設計し、映像データを正確に出すことに取り組んでいます。実際の製品に、自分の成果が反映されると思うと、モチベーションが湧いてきますね。
チュア:
私はマレーシアの出身ですが、母国でもソニーのブランドは浸透しています。日本の大学では電気電子工学コースを専攻したものの、実は金属合成などの、半導体設計とはあまり関連しない領域をやっていました。今は、画像処理されたデータを高速に転送するための設計をやっていますが、須山さんが担当されている高速な画像処理技術などを生かせるようにと頑張っています。自分がつくったものが全世界の人に使われるのを想像すると楽しいです。

滝澤:
私もみんなと同じで、大学時代は核融合炉の動作をシミュレーションで確かめる研究をやっていて、半導体設計とかかわりを持ったのは入社してからです。でもプログラムは大学時代もずいぶん書きましたから、その経験は生きていますね。今はレイアウト設計の前段階で、1つのLSIとして実現するために様々な機能や設計情報をまとめる「トップ設計」を担当しています。私もソニーブランドには憧れをもっていましたね。音楽が好きで、ソニーのウォークマンには感動しました。ソニー製品には人の心に響き、動かすものがあると感じます。

学生時代との一番の違いは「完璧」さが求められること。重い責任を背負いながら、それを果たすのが楽しい

北條:
実際の業務と大学時代の研究で一番違うところは、常に完璧さが求められることですよね。しかも決められたスケジュールの中での完璧な結果。
須山:
そう、大学のテストなら60点とれば単位がもらえますが、仕事のほうは99点でもダメ。ミスがあると製品としては失格ですから。ときどき、入社してから性格が臆病になったんじゃないかと思うことも実はあります。学生時代に比べると、ずいぶん慎重にはなっていますね。しかしミスをなくすように意識できるようになったのは、やっぱり責任感が生まれたからだと思います。周囲から期待してもらえるようになって、それに応えなければというプレッシャーはあります。でも、その責任の重さを感じると、絶対ミスはするものかと、必死になるわけです。
チュア:
本当にそうですよ。設計・検証に漏れがあると、同僚や先輩にも迷惑がかかります。設計の手戻りもコストと時間のロスになって会社の損になってしまいますし、万一不良品が世にでるようなことがあれば、会社も信頼を失うことになります。そんな影響を考えながら、責任の重さをかみしめています。

滝澤:
入社したときは誰でも初心者。最初は自分が設計した内容がこれで正しいんだ、不具合はありません、と断言することなんてできませんよ。でもそんな仕事を先輩はレビューしてくれるし、自分が伝えたいことがうまく表現できないでいると、プレゼンの方法も教えてくれました。先輩に助けられながら、自分の出したアウトプットが正しいかの評価を自分自身である程度できるようになりましたし、周囲の人を説得する術も学べたと思います。
チュア:
最初は目標が与えられていても、それにどうアプローチしてよいかがわかりませんでした。機能仕様書を見てやっていますが、先輩のレビューを受けて設計変更になることがしばしば。でもステップバイステップで指摘されたことをクリアしていけば製品になっていきます。それを繰り返していくうちに、最終的なイメージだけを提示されても、それにどう到達すればよいのかが見えてくるようになりました。
北條:
私もそうです。仕様をもとに頭の中に思い描いたイメージが、実際に実機の映像として実現できたときはうれしくなります。

専門家だらけの職場だから、みずから求められれば疑問は解決。自分の成長がわかるのがうれしい

北條:
ここに集まった人はみんな、半導体設計については素人だったわけですが、入社から2年程度で責任がある仕事ができるようになりました。入社後の研修で半導体の基礎についてはひと通り学べるようになっていて、最初は不安でも、部署に配属される頃にはある程度半導体設計のベースの知識が身に付きます。そして仕事を始めてみると、いろいろわからないこと、教えてほしいことが出てきて、先輩に相談をしたり、設計結果をレビューしてもらうと自分に足りないところも見えてくる。先輩は質問すれば必ず答えてくれますし、社内には専門家がいくらでもいますから、自分からアプローチしていけば問題解決はできるはず。自ら求めていけば答えが見つかる会社だと思います。

須山:
「お前なら大丈夫」と仕事を任せてくれるとうれしいですね。でもまだまだ半導体設計に関する知識を深めなければと思っています。アナログ設計者は一人前になるまで10年かかると言われていますが、もっと早く技術や知識を身につけて、半導体設計者として頂上にのぼりつめたい。それを目標にスキルを磨く毎日です。
チュア:
最近では、チームの中でリーダー的な役割を担うことも多くなりました。業務の改善すべきことを見つけて設計効率を上げていきたいと思っています。自分の仕事の領域が広がっていき、できなかったことができるようになることが実感できるときがうれしいですね。
滝澤:
それに先輩は自分たちの考えをよく聞いてくれて、提案したことに対してOKが出れば、思い通りにやらせてくれる。私は先輩の「OK!」という言葉が、次のチャレンジの合図だと思っています。どんどんチャレンジしていきたいですよね。会社のためにも、自分のためにも。